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危機管理対策室用 TV(Web)会議システム 導入事例
解決したい問題点 ソリューション 導入効果
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国土交通省航空局 様 有事の際、迅速かつ正確な情報伝達に有効なTV会議システムを構築。

全国の空港で万一、航空事故、ハイジャック、テロ、災害等が発生した場合、国土交通省航空局様(以下、国交省航空局様)は局内の危機管理対策室に対策本部を設け、ヘッドクォーターとして情報収集や対応策の検討を行い、事態の収拾に当たることになります。こうした有事の際、事故の発生現場である現地空港と対策本部間の情報伝達を迅速かつ正確に行うために、このたび新たなTV会議システムを導入されました。


あらゆる情報を集約できるTV会議システム。
解決したい問題点
映像と音声のみならず、図面等の情報も一元的に収集・管理し、関係者全員で共有したい。
現地からの報告や本省からの指示をリアルタイムに行い、情報伝達の時間をゼロに近づけたい。
旧システムはISDN回線でネットワークしているため、通信費用がかさんでいた。
国交省航空局様では、約10年前にMCU(多地点接続装置)を利用したTV会議システムを導入し、東京・大阪の地方航空局、全国の主要空港をネットワークして有事に備えていました。しかし、同システムは映像情報と音声情報の共有に限られ、図面等の情報をやりとりするためにはFAXやメールに頼らざるを得ず、情報の確認に時間を要したり、情報が分散して全体を把握しづらいという面があったといいます。また、旧システムは機器が設置されている危機管理対策室に赴かなければ、情報を確認できないため、担当者は必要な情報収集のために対策室と各課を頻繁に往復しなければならず、時間的なロスが生じていました。

国土交通省 航空局 監理部 航空安全推進課課長補佐 鈴木 和人様
国土交通省 航空局 監理部 航空安全推進課課長補佐 鈴木 和人様
こうした状況の中、2008年3月には高知空港で全日空機の胴体着陸事故、同年8月には那覇空港で中華航空機の炎上事故が発生し、危機管理体制のより一層の強化が求められ、TV会議システムの見直しも検討されることになりました。

新システムに求められたのは「情報の伝達時間をゼロに近づけること」「情報の見える化を図ること」。そして、「短時間で起ち上げて稼働できること」「誰もが直観的かつ簡単に操作できること」。これらを実現できるシステムを探し、さまざまな検討が重ねられた結果、NECが提唱するITとネットワークの統合ソリューション「UNIVERGE」を核としたシステムの採用が決定。弊社は、各機器および各アプリケーションをシステムとして最適化するSI(システム・インテグレーション)を担当することになりました。
解決したい問題点 ソリューション 導入効果

緊急時に誰もが直観的に使用できるシステムを目指して。
主要空港に設置されたTV会議システム端末
主要空港に設置されたTV会議システム端末
1. IPネットワークによるWeb会議システム
新システムはIPネットワークで国交省航空局様の危機監理対策室、地方航空局、全国の主要空港を結び、Web環境でTV会議が行える「Web会議システム」を採用しています。これにより、映像および音声情報のみならず、PDFファイル等のデータも簡単に共有できるようになりました。また、対策室外のPCでモニタリングが可能なため、有事の際は関係部署が各々のPCで状況を確認し、迅速に情報収集に動くことができます。そのほか、IPネットワークを利用することで通信コストの削減にも貢献しています。


2. 大画面に各種情報を集約
TV会議のメイン画面として108インチの大型ディスプレイを設置。ひとつの画面にさまざまな情報を集約できるようにしています。
TV会議のメイン画面
(1)[カメラと音声ポッド]
事故が発生した空港の現地対策本部などと映像および音声で会議ができます。

(2)[ホワイトボードポッド]
現地空港対策本部のホワイトボードに記入された情報と、同省の危機管理対策室のホワイトボードに記入された情報を双方リアルタイムに見ることができます。また、ホワイトボードに記入された内容は即時プリントアウトも可能です。

(3)[チャットポッド]
現地空港対策本部と同省危機管理対策室双方のPCで文字会議(チャット)が行え、その内容を画面で共有することができます。

(4)[共有ポッド]
PDFやoffice(word, excel, PowerPoint)などで作成された資料を双方で閲覧し、また遠隔で操作、編集することができます。また、空港図面などを書画カメラで映し、それを双方で共有して見ることも可能です。

(5)[ファイル共有ポッド]
空港図面や広報資料などのデータをアップロードしておくことで、関係各所で必要なファイルをダウンロードすることができます。

(6)[参加者リストポッド]
会議参加者が一覧表示されます。各参加者の権限(会議主催者、プレゼンター、参加者)についても確認できます。


3. 迅速な稼働と直観的な操作性を実現
万一事故等が発生すると、人命救助の面からも一分一秒でも素早い対応が求められます。そのため、システムの構築にあたっては、ログインすると同時に必要なアプリケーションが自動的に起ち上がるなどの設定を実施。また、緊急時で気が動転している最中でも、誰もが的確にシステムを操作できるよう、できるだけ操作を簡単にし、直観的に使用できる工夫を施しています。また、いくつかの手順を踏まざるを得ない機器やアプリケーションについては、わかりやすく簡潔なマニュアルを作成するとともに、TV会議の画面上でも手順を確認できるようにしています。


共有ポッド操作マニュアル
共有ポッド操作マニュアル
4. TV会議システムで操作研修
新システムの稼働前には、今回のシステムを導入した全国の主要空港および地方航空局に対して操作研修を実施。この研修自体も新しいテレビ会議システムを利用し、本省危機管理対策室から各地を呼び出して、操作説明を行いました。誰もが直観的に使用できるシステムを目指していたことから、短時間の研修で緊急時に必要な操作は各所ともマスターできたといいます。
解決したい問題点 ソリューション 導入効果
導入効果
音声、映像、文字、図面など各種情報をリアルタイムに集約できることで、現場の状況をより的確に把握できるようになった。
本省対策本部、現地空港、地方航空局等の関係者全員が情報を共有でき、迅速な対策が行えるようになった。
気がはやる緊急時でも、また、人事異動があった場合でも、誰もが直観的に操作できるシステムを作ることができた。
成田空港の貨物機炎上事故に対応。
新システムは2009年3月15日から稼働をスタート。わずか1週間後の3月23日、成田空港で中国発のフェデックス貨物機が着陸に失敗して炎上。直ぐに対策本部が設けられ、新システムの実力が試される機会が訪れました。

今回のシステム導入にご尽力いただいた、航空安全推進課の鈴木和人課長補佐にお話をうかがいました。
「システム切り替えの直後に事故が起きてしまい、研修を行ったとはいえ、初の稼働で不安もあり、マグナスの担当さんにも駆けつけていただいたのですが、本省でも成田空港でもスムーズにシステムを活用することができました。とくに威力を発揮したのはチャット機能ですね。こちらからの指示を打ち込めば、それを瞬時に成田空港の対策室が把握して、アクションを起こす。音声の指示は記録が残りませんが、チャットであれば、やりとりが文字情報として残りますし、時系列に並んでいるので、それをカット&ペーストするだけで広報資料用のレポートが作成できます。そのほか、滑走路の図面や他の便への影響などの情報もひとつの画面で共有でき、予想以上の使い勝手でした」。

危機管理対策室
危機管理対策室
また、今回のシステムには録画機能もあることから、事故時のTV会議の模様はすべて録画し、後日見直して、事故対応において改善点がないかなどを確認し、次に活かすための材料にされるとのことです。 さらに有事の際以外の使用方法として、2ヵ月に一度、新システムで国交省航空局様と主要空港および地方航空局を結び、安全意識の向上を図るための「安全推進会議」を開催。PowerPoint等で作成した資料を全員で閲覧しながら会議を進められ、事前にメールなどで資料を各所に送付する手間がなくなったと好評です。

今回のシステムでSIを担当した弊社の対応について、鈴木課長補佐は「今回のシステムはコスト削減の面から、できるだけ市販されている機器やアプリケーションを使って構築していただきました。そのため“もっと操作を簡単に”と言っても、難しい部分もあったかと思います。しかし、こうした無理難題にもできる限りの対応をしていただき、おかげさまで非常に完成度の高いシステムができあがったと思っています」とのお言葉をいただきました。

<緊急対策TV会議システム図>
緊急対策TV会議システム図

【拠点規模】
拠点 拠点数
本省 1
地方航空局 2
地方空港 17
【端末規模】
拠点 端末台数
双方向用 モニタ用 WB連携用
本省 2 11 2
地方航空局 2 4 2
地方空港 1 1 1


国土交通省 航空局 様

国土交通省航空局様は、航空輸送の基盤である空港の整備・運営、航空交通の安全確保、利用者の利便性の向上、航空運送事業の発展など、日本の航空行政全般を担当されています。
 
所在地:〒 100-8918 東京都千代田区霞が関2-1-3 中央合同庁舎3号館
TEL:03-5253-8111(代表) 
URL:http://www.mlit.go.jp/

本製品はNECネッツエスアイ株式会社での取り扱いとなりました。
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