HOME > 導入事例 > 財団法人 西川文化財団 様
導入事例
お問い合せ
財団法人 西川文化財団様 5万枚に及ぶ古文書を電子ファイル化。歴史的価値の高い、貴重な資産を後世へ。

“ふとんの西川”でお馴染みの西川グループ様のルーツを辿ると、室町時代に創業された「西川甚五郎本店」まで遡ります。滋賀県近江八幡市に現在も残る本店には、江戸初期からの商文書や公文書が残されており、これらは当時の近江商人の活動や精神を知るうえで貴重な史料であることから、古文書の保管・公開や学術研究などを目的として、1993年に文化財団を設立。その際、原本の破損・散逸を防ぐため、古文書の電子ファイル化に踏み切られました。


約4千冊、5万枚にのぼる古文書を電子ファイリング。
導入効果
原本に触れることなく、旧型ファイリングマシンのデータを完璧に移行できた。
古文書のみならず、その他の書類についても電子ファイル化を推進できる。
将来的には、遠隔地からWebを利用して古文書を閲覧することもできるなど、古文書活用の可能性が拡がった。


西川甚五郎本店の土蔵には、江戸時代初期からの公文書、勘定目録、簿記録、日記などの古文書が茶箱20箱に保存されていました。これらは、鎌倉時代から昭和初期にかけて日本全国をはじめ東南アジアへも行商を行い、現代の商業システムの礎を築いた「近江商人」の実態が子細にわかるという、学術的にも文化的にも価値の高いもの。西川グループ様の関係者はもとより、近世経済史を研究する歴史家や学生などにとっても貴重な史料となります。しかし、古くは約330年前の古文書であり、破損・散逸の恐れがあることから、一部を除いて公開が難しく、また、その数は膨大で分類・整理も行うことができない状態にありました。

そこで、こうした古文書の管理を行うため、1993年に西川文化財団様を設立。また、古文書を後世まで保存するべく本店敷地内に専用の「西川資料庫」を建設されました。さらに原本を傷めることなく、保管・閲覧ができるようにNECの電子ファイリングシステム「NEFILE」を導入いただきました。当時、財団の事務局長に就任され、現在は同財団の顧問を務める田中良三様にお話をうかがいました。

「当時は、マイクロフィルムにすべきかなど、いろいろ検討しましたが、NEFILEの新聞広告を見て“これだ!”と思いました。古文書の電子ファイル化については、操作を教えてもらいながら、とりあえず目に付いたものから、どんどん登録していきました。私一人で作業していたので、すべての登録が終わるまで約10年かかりましたね。一度、登録してしまえば、簡単に年代順に並べ替えたり、分類ができるので、電子ファイリングシステムの導入は大正解でした」。
財団法人 西川文化財団 顧問 田中良三様
財団法人 西川文化財団
顧問 田中良三様 
 
田中様のご尽力で、西川家に伝わる4,061冊、55,794ページにのぼる古文書はすべて電子ファイル化され、これにより、研究者や学生にもすべての古文書を閲覧してもらえるようになり、検索も容易になりました。



旧システムの老朽化により、新システムへの移行が課題に。

その後、しばらくはNEFILEで検索、閲覧等を行っていましたが、やがてシステムの老朽化により、新システムへの移行という課題が持ち上がりました。システムの移行にあたっては、将来にわたり長期間のデータ保管ができること、NEFILEに登録したデータを完璧に移行できることなどの条件が挙げられ、検討の結果、データ移行がスムーズに行えるNECマグナスコミュニケーションズの「FilingStars」を導入いただくことになりました。

その後、NEFILEに登録されたデータをお預かりして、データの変換作業を行い、NEFILE上で行われた公文書・商文書・雇文書・古文書・簿記録・日記録・古記録の8分類もそのままの形式で移行し、2〜3ヵ月後には完璧な形でデータ移行が完了。2005年から、新たにFilingStarsによる古文書の管理・閲覧をスタートされました。

現在のFilingStarsの活用方法について、田中様にお聞きしました。
「見学者の閲覧はもちろんですが、時々、西川産業の十四代目・西川甚五郎会長から “こういう文書が見たい”というリクエストがありますので、検索してプリントアウトしたものと私が現代語に訳したものを作ってお渡しするようにしています。私自身、近江商人の学術研究のために、古文書にあたって調べものなども行っていますね。FilingStarsは毎日活躍していますよ。ただし、私はもう89歳なので、なかなか新しいシステムに慣れなくて。検索やプリントアウトなどの基本操作はできますが、FilingStarsのいろいろな機能まではなかなか使いこなせていないのが正直なところです。“90の手習い”のつもりで勉強しながら試行錯誤しています」。
そのほか、現在は財団の経理関連書類などもFilingStarsで管理を始めているといいます。




さらに拡がる、古文書活用の可能性。

今後は、古文書に読みがなをつけて中高生でも内容がわかるようにしたり、ネットワーク化して市の資料館でも古文書を閲覧できるようにしたいなどの目標があるとのことですが、田中様は「それは後継者にお願いする」と笑っておられました。

あらためて田中様に古文書を保管する意義をお聞きしました。
「たとえば、寛文年間の勘定目録を紐解いてみると、“定”として企業理念のようなものが書かれているんです。そこには、“法律を遵守しろ”“薄利で商売しろ”“社員同士仲良くしろ”“世間の皆様に誠実に対応しろ”というようなことが書かれています。“買い手よし、売り手よし、世間よし”で有名な“三方よし”の理念ですね。こうした姿勢が当時の民衆に絶大な人気を得たわけです。200年前の古文書ですが、これらの教えは現代の商売が失いかけている大切なものでしょう。その意味でも、こうした古文書を将来にわたって保管し、研究していくことはきわめて価値のあることだと思っています」。

これまでFilingStarsは、主にオフィスの書類管理に活用されてきました。ところが、学術的価値の高い古文書を将来に伝えていくという目的で活用されている西川文化財団様のケースは、私どもNECマグナスコミュニケーションズにとってもFilingStarsの新たな可能性を教えていただいたように思います。

 

 

財団法人 西川文化財団様

琵琶湖の東岸に位置し、近江商人の発祥の地のひとつとして現在も往時の面影を随所に感じさせてくれる、滋賀県近江八幡市。そのなかでもひときわ江戸の商家のたたずまいを残す「西川甚五郎本店」の敷地内に、西川文化財団様は設立されました。近江商人として脈々と受け継がれてきた文化的資産を地域社会で活かしてもらうべく、近江商人に関する資料の保存、学術研究に対する史料の提供や助成を主な活動とされています。また、県内の中・高等学校への助成や各種文化活動への助成なども実施されています。


  ■所在地:〒523-0837
滋賀県近江八幡市大杉町17番地 西川甚五郎本店内 
■TEL:0478-32-2909
■URL:http://www.ex.biwa.ne.jp/~nbz/
■設立:平成5年4月

本製品はNECネッツエスアイ株式会社での取り扱いとなりました。
製品・サービス情報
印刷用PDFダウンロード

 

▲ページTOPへ